海街QUEST~高松編~のお知らせ

こんにちは。あなごのねどこのスタッフのMOOさんです。

久方ぶりに、イベントのお知らせを致します。これまで第1弾は呉、第2弾は竹原について紹介してきた海街QUESTですが、第3弾ではいきなり広島県を離れ、高松編です。

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【海街QUEST~高松編~】

日時:2月12日(金) 20:00~

場所:あくびカフェー(ワンオーダーお願い致します。なお相席をお願いする場合もございます。予めご了承ください。)

 

いよいよ今年開催される、瀬戸内国際芸術祭2016への玄関口となっている高松。できるなら、主要会場たる島々へ行くだけでなく、街そのものも味わってほしい。優れた現代建築、それから多彩な商店街。ほんの一部ではありますが、高松の魅力を紹介していきたいと思います。

当日宿泊のお客様、尾道にお住まいの方々、ぜひともお越しくださいませ。

 

 

2月、3月、4月、5月ヘルパーさん(住込お手伝い)募集します!

こんにちは。
1月とは信じられないくらいの暖かさだった昨日は
なんだったかのような寒さがする今日です。

さて2月からのヘルパーさん募集開始です!

少しずつ春に近づいていく尾道にゆっくり滞在してみませんか~?

皆さんのご応募お待ちしております!!!!!

以下詳細をお読みください。

尾道ゲストハウス「あなごのねどこ」では、朝食と掃除のお手伝いをしてくれるヘルパーさんを募集しています。 尾道が好きで少しでも安く滞在したいという方、ヘルパーさんとしてあなごのスタッフや尾道空き家再生プロジェクトのメンバーとともに住民気分を味わいなが ら尾道で過ごしませんか? 昼からはフリーなので、宿泊者と尾道の街へ繰り出したり、パーティーしたりとお好きなように時間を使ってください。 詳しくは以下の要綱をお読みくださいませませ。

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期間:2016年2月1日~希望する期間

業務:朝食の補助とカフェ、ゲストハウスの掃除補助

時間:朝食8:00~10:00、カフェ掃除補助10:00~11:00、ゲストハウス掃除補助11:00~14:00くらい

休み:2日程度(宿泊状況により変更有)

待遇:寝床と朝食と昼食のまかない付き

給与:フリーアコモデーション形態で、お給料は発生しません。

その他:尾道が好きな方、英語を使うのが好きな方、旅が好きな方、建物に興味ある方、空きPの活動に興味のある方、ゲストハウスを開業したい方、はたまた移住を考えてるかたなどなど優遇いたし〼。

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お問い合わせは、山本までよろしくどうぞ 0848-38-1005

あなごのねどこPV https://www.youtube.com/watch?v=O9jUoJ4RSb4

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海Q竹原編エピローグ 謎の絵とその兄弟

それは水辺の風景だ。おそらくは、穏やかな川辺か湖畔の風景だろう。画面の中では、水辺にそって一本の道が、ジグザグしながら、やがて大きなお屋敷の前へと続いていく。建物の屋根や階段、そして傍らにある草木などには、貝殻をはめ込んだかのような、不思議な輝きが施されている。その輝きは、小さい頃何故だかよく買っていたカードダスの、時折出てくるレアカードのプリズム色に似ていた。

水面には船が浮かび、道やお屋敷の前には、複数の人間が立っている。みな女性だ。しかし、女性たちは絵筆で描かれたものじゃない。みな、古いセピア色の写真から切り抜かれた日本女性だ。あるいは、彼女たちは芸子で、背後にあるお屋敷はどこか街道沿いの、茶屋か料亭を表しているのかもしれない。

 

竹原市の町並み保存地区、西方寺普明閣の堂内外陣に安置されているこの絵について、その詳細はよくわかっていない。古い写真を使っていることから、おそらくは、明治・大正の頃に制作されたものだろう。しかしながら、明治・大正の頃に、絵画と写真をあたかもモンタージュするかのような技法を用いた、その先鋭的なセンスには驚かされる。特に人物の配置には、遠近感が意識されていて、大好きな写真家、植田正治の作品を彷彿とさせるものがある。

小京都ともいわれるような、整然とした町並みがあり、最近ではアニメや朝ドラ舞台として有名になった竹原。でも自分にとっては、この謎に満ちた絵の存在が、小京都や聖地巡礼といった、どの要素よりも魅力的に映る。竹原を思い浮かべようとすれば、もはやこの絵のことを意識せざるを得ないほどだ。 takehara119そして、この絵と初めて相対してから、一年近く経ったある日のこと、なんとその兄弟といえるものを、偶然発見してしまった。それは広島の宇品を歩いていたときのことだった。その絵には、構図は違うものの、竹原のものと同様に水辺の風景が描かれている。しかし、絵の具は剥がれ落ち、写真も判別がつかないほどやけているなど、状態はかなり悪い。ただ興味深いのは、その絵が、ガラスのような薄い透明な板に描かれていたということだ。いったい、どのような素材を使っていたのか、ますます謎は深まっていく。

さらになんと今年の夏、図らずも尾道の生口島で、今度は2点も兄弟作品を発見してしまった。瀬戸田から少し北東にある、沢という港の近くの、沢八幡神社にそれらは納められていた。いずれも状態は良く、一つには海辺の景色が、もう一つには山の麓に鎮座した大きな神社の風景が、それぞれ描かれている。しかも、神社が描かれているほうには、それを奉納した人物の名前も記されている。

生口島であれば、尾道市の図書館に、島の歴史などをまとめた本もあるだろうから、竹原のものも含め、これらの絵に関するすべての謎も解けるだろう。沢で新たな発見したときは、なぜかそう確信してしまった。しかし、生口島についてまとめた、一番分厚くて詳細な本を調べてみても、それらに関する記載は一切見つからなかった。結局、かつて竹原や宇品について調べたときと同様、すべて空振りに終わった。

 

今のところ、広島県内で4点、同じような絵を発見している。果たしてそれらは、県内にしかないものなのか、それとも実は、他県にも存在しているものなのか、まったく見当もつかない。最近暇を見つけては、小旅行に出て、似たような絵が見つかるんじゃないかと、神社や寺を覗きこんでいる。でも大抵、期待に胸を膨らませたときには何もなく、かえって何も期待していないときのほうが、見つかることがある。宇品や沢のときも、実際はそうだった。

絵に関するすべての謎を解きたいという願望は、自分の中に確かにある。ただ時々、そんなことよりも、あの絵の中に入り込んでしまいたいとさえ思う。江戸川乱歩の『押絵と旅する男』の話のように。 takehara147                                    あなごのねどこ スタッフ MOOさん